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劉翔(ハードル) 棄権 – 掲示板に「非情」な書き込みが殺到

中国の国民的英雄、陸上男子110メートルハードルの「劉翔(りゅう しょう)」選手が1次予選を棄権し、中国全土に衝撃が走った。

国民の期待を一身に集めた英雄「アジアの昇り龍」が、転落した瞬間、罵倒(ばとう)する声であふれかえった。

「この脱走兵め」「意気地なし」「13億人を傷つけた。新記録だ」など。大手サイト掲示板に殺到する万単位の書き込みがあったという。(日本選手でも、女子マラソンの 野口みずき さんがメダルを期待されていたが怪我で棄権、しかし、批難するような言葉はきかれなかった)

劉翔選手が棄権した原因は、6~7年前の古傷による”右アキレスけん痛”によるもの。テレビ中継でもウォーミングアップ会場で自分の思うように動かない足に対し、”いらだって”壁を何度も蹴っている劉翔選手の姿が映っていた。

中国国民だけでなく、多くの人から期待されていたことは、劉翔選手が一番感じていたはず。期待に応えたいという気持ちと、思うように動かない足。ほかの誰もが耐えられないプレッシャーと闘ってきたと思う。野口みずきさんにしても劉翔選手にしても(他の選手も皆)、北京オリンピックのために4年間という長い期間、ずっと努力してきての怪我による棄権。本人が一番つらいにきまっている。

なぜ、劉翔選手は、ここまでの非情な非難を浴びるのか?

中国誌によると、CMで引っ張りだこの劉翔選手は昨年、推定6000万~7000万元(約9億6000万~11億2000万円)の収入があったと伝えている。また、劉翔選手が出場する北京オリンピックのチケットは、信じられないほどのプレミア価格が付いていたといわれています(噂では、10万円~もあったとか)。恐らく、ここら辺の金銭的な期待に対しての対価が、ほとんど走らない状態での1次予選棄権という結果になってしまったのが原因ではないか。

確かに、もし自分が10万円も出してチケットを手に入れ、ワクワクしながら競技を観戦している目の前で、今回のような結果に終わったら・・・不満を言いたくなるだろう。ただ、異常なまでに期待したのは、こちら側である。劉翔選手だって「英雄」ではあるが「神」ではない、怪我はする。多額のお金を払ったことに対しては泣き寝入りするしかないが、結果的に、怪我で走れなかったのだから、しょーがないでしょって、それと、北京五輪までの4年間の努力は認めてあげようって、個人的に思うのですが・・・

恐らく、野口みずきさんのように、怪我の悪化を伝え、走れる状態にないのなら競技前に棄権するべきだったのでは。しかし、あまりにも中国国民の期待が大きすぎたために、そーすることも出来なかったのではないか。緊急記者会見で孫海平コーチが流した涙をみてそう思う。

  • 2008-08-19 (火) 10:47
  • 国際

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